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湯河原 車修理 山本鈑金工業 ニッサン モコ

2019/03/23

湯河原町で車修理を行っている山本鈑金工業です。

本日は、T様からお預かりのニッサン モコの修理をご紹介します。

停車中に相手方の過失による事故で、保険修理になります。

〇印右側リヤドア・フロントドアの損傷です。

右リヤドア下部の損傷が大半になります。お客様は早めに納車してほしいとのご要望でしたので鈑金修理します。

相手方保険会社様へ弊社入庫後直ぐに連絡をしてから修理内容を相談して修理しました。

ここの保険会社様との連絡の時差が、お客様の納車が1日→1日と遅れる要因でもありますので、お客様の納車に差支えないように努めます。

 

角度を変えた画像です。

リヤドアは損傷により変形しています。擦過痕の傷がある部分より下側の〇印部分が変形しています。

パネルのラインがあるのですが、そこが損傷した事によってパネルの歪みが下部にまで広がりました。

 

運転席フロントドア〇印箇所に、擦過痕が確認出来ます。

 

右リヤドアの損傷箇所を丁寧に板金して復元しました。

パネルには再塗装の形跡があった為、小さいブツをペーパーで除去しておきました。

小さな凹凸はパテを薄く盛り修理します。損傷パネルを軽く叩いたりして基準より鉄板がだいぶ低いままパテを厚く塗り修理する板金(板金)塗装業者さんがいますが、大半が問題ありです。その後、修理箇所に問題が起こるのは必然です。参考にしてください!

鉄板パネルは丁寧に鈑金して復元するのが最重要です。元のパネルに限りなく近い状態にまでパネルを直していきます。

僅かな凹凸はパテで直しますが、薄く盛りしっかりと加熱乾燥をさせます。

パテの自然乾燥は中の中心部まで硬化していないことが非常に多いです。見た目では乾いていますが...修理した後に発生するトラブルは、修理した時に見えるのではなく修理してから数ヶ月経って発生します。

トラブルの大半は、パテ付け付近のフェザーエッジ作業の技術不足・パテの硬化不足(硬化剤不適量 含)・サフェーサーの硬化不足・塗膜の硬化不足 大きく分けてこのようなトラブルが後々に発生するトラブルの原因です。他にも磨きの技術不足等もあります。

車の塗膜は高性能です。高性能には様々な化学要因が含まれています。

自然乾燥で可能なら外壁塗装と変わりません。車の塗装や塗膜は非常に繊細です。

その性能を最大限発揮するには、作業側が理解しない事には始まりません。

 

パネルに付けたパテをしっかりと硬化させてから研いでいきます。

研ぎ作業は、修理したパネルが何事も無かったパネルに復元する大切な作業であり、職人の技術次第で差が出る作業になります。完璧にパテを研いでからプライマーサフェーサーを塗装していきます。

 

右リヤドアの付属品をパテ乾燥作業時に脱着していきます。

リヤドアに付属しているバイザーが、塗装時の妨げになるので外しておきます。

画像の〇印部分にバイザーに付いていた両面テープが付着しているので、リムーバーを使用して剥がしていきます。

フロンドアの擦過痕は、ペーパーで研磨して除去しました。

プライマーサフェーサーで塗装してシールします。しっかりと加熱乾燥しました。

上部のサフェーサー部は、今回の損傷事故とは別になりますが、傷があったので同時に修理しておきました。見えないサービスです。塗装は必須作業ですので塗装する場所だからこそ同時に直しておきます。

サフェーサー部以外の艶がない大半の部分(細かい傷)は、塗装の為の足付け作業がしてあります。塗装の密着性能を発揮する大切な作業です。

 

右リヤドアの塗装+αで右クォーターパネルにもボカシ塗装を施工します。

塗装の妨げになるのでリヤバンパー・右テールランプ・右サイドスポイラー・他付属品を脱着しておきます。

 

各パネルの塗装をして加熱乾燥後に、取り外した各部品を組み付けしていきます。

塗装したパネル等をニッサン モコのオリジナル塗装肌になるよう磨いていきます。

交換した部品は画像の通りです。

フロントドアのミラーカバーアンダー(劣化の為)・ベルトモール

リヤドアのベルトモール・バイザー

リヤバンパーの右リテーナー(劣化の為)

になります。

各点検&確認作業を2人1組になり行い完成です。

角度を変えた画像です。

完璧ですね☆

どこを修理したかわかりませんね。

フロントドア・リヤドア・クォーターパネルだけピカピカでしたら右フロントフェンダーが経年劣化で目立ちます。そのような事が後々ないよう磨いておきました。

何事も無かったお車になりました。

この度は、湯河原町にある山本鈑金工業へニッサン モコの修理をご依頼頂き誠にありがとうございました。